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最終更新日:2010年9月12日くらい

※現在更新停滞中です。最新の内容ではありませんのでご注意ください※

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ここは京急初心者の方のための、“自己流”京急事典です。
京急鉄では知っているのは当たり前のような言葉や意味を細かく載せていく予定です。細かく
載せるため、内容が被っているような項目も出てくるかもしれません。また、“自己流”なので、
私の友人同士でしか使用しないような言葉も載せています。

知りたい言葉を検索するときはCtrl+Fでお願いします。

内容は随時、増やしていきます。また。修正や改良なども順次実施していきます。

注:私の勘違いなどで事実と異なる場合もあります。また、私の主観もあるので、参考
  程度にどうぞ。
また、文章力は気にしないでください。

※特記ない限り京急の事だけに関して書いています。
※廃車≠解体、除籍≠解体

参考資料:Wikipediaなど

※特記ない限り“全形式”の表記にはデトは含みません。

※全てではありませんが、文中に出てくる“以前”は2010年5月16日のダイヤ改正以前の事を指している
ことが多いです。

京浜急行電鉄 (けいひんきゅうこうでんてつ)

京浜急行電鉄とは、品川から三浦半島へ至る鉄道を保有している鉄道会社である。以前の公式略称は京浜急行・京急
だったが、2007年12月より順次京急電鉄・京急に変更している。ただ、現在でも運賃表などには京浜急行という文字が
残っているほか、案内放送(肉声)でも京浜急行と案内する場合もある。また、2010年5月16日のダイヤ改正までは車内の
旅客案内表示器(LEDのみ)では2007年12月以降の新造車でも京浜急行と表示していた。これは、他の車両とROMを
共通にしているためである。なお、ROM変更後は京急線に変更された。

・【必読】逝っとけダイヤ (いっとけだいや)

逝っとけダイヤとは、この解説ページに書いたことが簡単に覆される、ダイヤ遅延時に発動されるダイヤの総称である。
この逝っとけダイヤは「只今遅れが発生しております影響で、この列車この先、行先・種別等を変更...(略)」という車内
アナウンスが流れた時が、逝っとけダイヤ発動のサインである。
逝っとけダイヤの中身を説明していると一生かかっても説明できないほどフリーダムなので、ここでは略。

とりあえず、逝っとけダイヤ発動中は何が起こるか分からない未知なダイヤと思っていればいい。

あと、逝っとけダイヤ発動中は乗務員や駅員はもちろん、運転主任や信号所ですらわけわからなく
なり、乗務員行方不明や主任猛ダッシュ
もよくあることである。

また、京急は運転見合わせが最小区間にとどめられる他、台風などが来てもほぼ定時で運転する。

これ以外のことは各々体験した方がいい。

なお、冒頭にも記したとおり、発動中は何でもアリで、普段の常識を覆すことがたくさんあるので、これより下の解説は
逝っとけダイヤ発動時には無効の解説となり得るものが多数あります(車両運用関係)。

・京急本線 (けいきゅうほんせん)

京急本線とは、泉岳寺〜浦賀を結ぶ路線である。時々、泉岳寺〜品川は本線ではないという意見もあるが、品川はあく
まで起点(0キロポスト設置点)の駅であり、泉岳寺までは後に延伸したため、起点(0キロポスト)を跨いで泉岳寺〜浦賀が
本線となっている。
路線図では泉岳寺〜久里浜線の三崎口までが直線で配置され、浦賀は横から支線のように配置されているため、
京急本線を浦賀方面ではなく三崎口方面だと勘違いしていることもある。また、駅ナンバリングも浦賀方面が支線と
同じ法則で付番されている(駅ナンバリングの法則=品川を起点に番号が上がっていき、支線がある駅に来るとその
先は支線の方から先に数えていき、支線の終点に来た後、再び本線に戻る。)

種別は普通・エアポート急行・特急・快特・エアポート快特・Wingが存在している。また、品川〜泉岳寺間は表示に
限ればアクセス特急・通勤特急・快速も存在する。なお、エアポート急行は泉岳寺〜横浜方面へ直通する列車は無く、
京急蒲田で分断されている。

最高速度は120km/hである。なお、C-ATSの導入により常に120km/h照査が行われているため、120km/h以上の
速度を出すことはできないが、導入前には120km/hを若干超えて運転する運転士もいた。ちなみに、今でも120km/hを
超えている話もあるが、おそらく計器の見る角度や、速度計の精密度が欠けているためと考えられる。なお、速度計の
誤差は最大で±2、3km/h程度発生する。

入線できる最大編成数は品川〜金沢文庫が12両まで、それ以外は8両までである。

・京急空港線 (けいきゅうくうこうせん)

京急空港線とは、京急蒲田〜羽田空港を結ぶ路線である。この路線に来て思うことは、ここは本当に京急なのか?と
思うほど京急車の来る割合が少ない。なぜなら、日中に定期的に来る京急車は横浜方面からのエアポート急行だけ
だからである。比率的には、3本中1本が京急エア急で、それ以外は京成・都営・北総が殆ど。そして京急車は時々
来る程度である。
路線の構造的には京急の全車両が入ることができ、従来は全ての京急車が空港線に乗り入れていたが、羽田空港
国際線ターミナルが開業時にホームドアを設置したため、開業後は4ドアの800形は乗り入れしない。

種別は普通・エアポート急行・特急・快特・エアポート快特が存在している。なお、日中に普通は運転しない。

最高速度は大部分が90km/hであるが、天空橋〜羽田空港は上りは100km/h、下りは110km/hである。

入線できる最大編成数は8両までである。なお、大部分が8両編成で、4両と6両は一部のみである。

・京急大師線 (けいきゅうだいしせん)

京急大師線とは、京急川崎〜小島新田を結ぶ路線である。この路線はまさに京急の原点という路線で、川崎大師駅には
“京浜急行発祥の地”の記念碑まである。ローカル線の雰囲気があるが、踏切解消のため地下化が進められている
ため、この雰囲気を感じることができるのもそう長くは無い。
なお、地下化後には大師線の京急川崎ホームがJR寄りに移動し、港町との距離が離れるため、両駅間の間に新駅が
設置される予定となっている。

種別は普通のみである。また、車両は基本的に1500形鋼製車を使用しているが、アルミ車も入る。また、最近では
新1000形が入ることもある。なお、1500形アルミ車のうち大師線で使用される確率が高いのは1521編成の方である。
なお、過去に1度だけ2000形が定期営業されたこともある。その他、ダルマエクスプレスで600形が乗り入れた実績も
ある。

将来的には、新路線の川崎縦貫高速鉄道(通称、川崎市営地下鉄)と乗り入れを実施する計画だが、その川崎市営
地下鉄が未だ計画段階であるため、建設されるかどうかも分からない。

最高速度は60km/hである。ちなみに、C-ATSの制限速度では他路線と同じく120km/hであり、60km/h照査は
行われない。そのため、60km/hを若干超えて運転している運転士もいる。
なお、最高速度故に減速信号は存在しない。

入線できる最大編成数は4両までである。

・京急逗子線 (けいきゅうずしせん)

京急逗子線とは、金沢八景〜新逗子を結ぶ路線である。金沢八景〜神武寺の上り線には、東急車輛横浜製作所の
回送線が狭軌で設置されているため、三線軌条となっている。

最高速度は100km/hである。

入線できる最大編成数は8両までである。

・京急久里浜線 (けいきゅうくりはません)

京急久里浜線とは、堀ノ内〜三崎口を結ぶ路線である。本来は三崎口より先の三崎まで設置される予定だったが、用地
確保が困難だったため、油壺まで縮小して建設することにした。しかし、油壺までの用地確保も困難だったため、三崎口
まで縮小し、現在の路線となった。なお、三崎口〜油壺の免許は2005年10月に自ら事業廃止届を提出したが、まだ
延伸を諦めたわけではない。今後は、三浦市などと相談を行い事業を円滑に進め、計画がまとまってから再び免許を申請
する予定である。なお、油壺〜三崎方面の免許は1970年に失効している。

種別は普通・特急・快特・Wingであるが、普通は堀ノ内〜京急久里浜のみであり、それ以降は後者3種別のみである。

入線できる最大編成数は8両までである。なお、4両編成は定期営業では乗り入れることは無く、6両編成は朝だけの
乗り入れとなる。

・京急の線路 (けいきゅうのせんろ)

京急は路面電車などが発祥であるため、曲線が多数存在する。そのため、加減速を繰り返し、本来は揺れやすい。
だが、重軌条化し、また乗り心地のいい台車を採用し、多少揺れを抑えている。なお、JRの揺れ方は横揺れが多いのに
対し、京急の揺れ方は縦揺れが多い。

関東では珍しい標準軌を使用している。そのため、直通運転できる会社が限られる。

・京急の信号 (けいきゅうのしんごう)

色灯式信号機は現在は全てLED化されている(但し、泉岳寺手前の信号は電球の模様)。京急の信号現示には全部で
6パターンある。内訳は、進行・抑速・減速・注意・警戒・停止である。各信号現示の速度制限は順に、各種別・区間別の
最高速度・105km/h・75km/h・45km/h・25km/h・停止である。なお、C-ATS導入以前も信号現示による速度制限は現在と変わらないが、運転上の制限速度は現在と異なっており、抑速の105km/hは100km/h・減速の75km/hは
70km/h・注意の45km/hは40km/hとなっていた。
なお、抑速については、C-ATS導入後は照査速度で100km/hにしているため、運転上は現在も100km/hのままである。

京急には3現示〜5現示の信号機がある。一部の信号機では現示されないレンズは塞がれている。

入換信号機の制限速度は一部の信号機に白地に赤文字で表示している(C-ATSによる速度照査の制限速度を意味
する)。

中継信号機は京急に殆ど存在しておらず、現在でも空港線天空橋〜羽田空港の下り線と、京急蒲田駅上り駅構内、
平和島〜大森町の下り線だけである。

・京急の列車選別表示 (けいきゅうのれっしゃせんべつひょうじ)

列車選別表示は、一部駅の出発信号機の近くに列車種別表示灯という装置が付いていて、各種別ごとに1字が表示
される。普通=普、エアポート急行=急、特急=特、快特=快、エアポート快特=エ、Wing=W、回送(貸切・試運転含む)=回と
なっている。通過駅は種別にかかわらず通である。
なお、エアポート快特については2010年5月16日のダイヤ改正までは京急線内では快特と同じ停車駅だったため、
快特と同じ表示をしていた。また、Wingは上大岡以降は快特と同じ停車駅となるため、同駅以降は快特と同じ表示で
ある。

列車選別表示はこのほかに一部の駅の手前に付いている列車種別確認灯があり、点灯時には通過でき、点滅時には
その駅に停車することを意味する。

なお、京急での列車選別表示の名称は急緩行選別装置である。

京急蒲田6番線のみ列車種別表示灯は2か所に設置されている。これは、同駅高架化後、停止位置から出発信号機が
異常に遠くなり確認がしにくいためと考えられる。ちなみに、高架化直後は従来通りの1か所しか設置されていなかった。
なお現在は横浜駅上りホームも2か所設置になっている。

京急の制限速度標識 (けいきゅうのせいげんそくとひょうひしき)

京急では白地に黒数字で書いてあるのが制限速度標識である。現在は25km/h〜115km/hの表示が存在する。また、
制限解除には運転補助(制限解除後端通過標識)として黒地に白数字の書かれたものが一部の制限速度を除き存在
しており、運転士はそれを目安に運転すればいいので他社よりは楽。
なお、存在しているのは4・6・8・12両であり、他の編成数の時は2両編成なら4を目安に解除していると考えられる。

・京急の車両 (けいきゅうのしゃりょう)

一番の特徴は、赤い車体に白い帯が入っていることである。また、ボルスタレス台車は一切使用しておらず、京急に乗り
入れてくる車両も全てボルスタ付き台車に限定している。ボルスタレスを導入しない理由としては、京急は台車は軽量化
するべきでないと考えているからである。また、先頭台車は全車両が電動台車となっており、こちらの方も乗り入れて
くる車両は先頭台車が電動台車の車両に限定している。

・1両編成 (いちりょうへんせい)

クト1形が廃形式となった今、京急に1両編成は存在しない。
以下クト1形在籍時の情報⇒京急で唯一の制御付随車のため1両で走ることは無い。また、救援車のため通常は走行
しない。走行する際は1000形・デト15-16・保線用モーターカーのいずれかに連結して走行する。なお、連結する際は
必ず最後尾もしくは中間に連結し走行する。これは、京急の信号システムが先頭台車が電動台車であることを前提に
設計されているためである。

・2両編成 (にりょうへんせい)

2両編成が存在するのはデト11-12形・デト17-18形である。どちらも事業用車であり営業運転はない。そのうち
デト11-12は週2回、資材運搬定期列車として運転している。

2の停止位置は一部の駅にしか存在しない。また、制限解除後端通過標識にも2は存在しない。

・3両編成 (さんりょうへんせい)

クト1形が廃形式となった今、京急に3両編成は存在しない。
以下クト1形在籍時の情報⇒固定編成では存在しない。クト1と1000形またはデト15-16と連結した時にのみ成立する。
3両で走行することは今後、ないと思われるが、今現在、久里浜にクト1と1000形が連結された状態で留置されている
ようだ。

3の停止位置は存在しない。また、制限解除後端通過標識にも3は存在しない。

・4両編成 (よんりょうへんせい)

4両編成が存在するのは2000形・1500形・600形・新1000形である。主な運用は3タイプあり、優等列車に増結する、
単独で普通車として運転する、エアポート急行に4両+4両で使用する、である。以前は、デトや1000形が2両+2両で走行
することがあったが、それらはすでに過去の物となった。
なお、少数派の運用としては、4両を2本以上繋げた特急・快特・エアポート快特が存在する。

4両単独で使用される種別は普通車か特急だけである。なお、節電ダイヤやダイヤ乱れ時にはエアポート急行に
入ることもある。

・5両編成 (ごりょうへんせい)

クト1形が廃形式となった今、京急に5両編成は存在しない。
以下クト1形在籍時の情報⇒固定編成では存在しない。デト2本にクト1両を繋げた時か1000形4両に繋げた時に成立
したが、前者はクト1と連結できるデトが現在2両しかない、後者は現在は2両しか残ってないため成立しない。デト+クト+
1000形で成立しないことは無くは無いが、そんな編成で走らせることは恐らくない。すなわち、5両編成はすでに過去の
物となったといえる。

5の停止位置は存在しない。また、制限解除後端通過標識にも5は存在しない。

・6両編成 (ろくりょうへんせい)

6両編成が存在するのは800形・1500形・新1000形である。大部分が普通運用であるが、一部のエアポート急行には
1500形・新1000形の6両編成が使用される。800形が使用されないのは、エア急幕が非搭載、その元をたどって言えば
羽田空港新駅にホームドアが設置され、4ドアである800形は今後使用できないためであると考えられる。
なお、6両編成は連結することは現在は一切無い。そのため、現在の6両編成の先頭車からは電気連結器が撤去されて
いる。ちなみに、最後に6両編成に連結したのは1000形ありがとう運転時の6両+2両である。

梅屋敷駅下りホームは4両分しかないため、ADLという浦賀寄り2両のドアを締め切る装置が全編成に装備されている。
以前は上りホームも同様だったが高架化により解消された。下りも今後の高架化により解消される予定。

・8両編成 (はちりょうへんせい)

8両編成が存在するのは2000形・1500形・600形・2100形・新1000形である。固定編成では最大両数である。運用は
殆どが優等列車に使用されるが、普通車で使用される運用もわずかながら存在する。また、2000形・2100形を除き
全列車が直通運転に充当される。

・10両編成 (じゅうりょうりょうへんせい)

固定編成では存在しない。また、連結しても10両編成の組み合わせは無い。だが、発車標(反転フラップ式のみ確認)や
ごく一部の駅の停止位置には10という数字が残っている。

・12両編成 (じゅうにりょうへんせい)

固定編成では存在しない。12両編成になるのは順不同で8両+4両か4両×3本の時だけである。種別は特急か快特だけ
である。
12両で走るのは京急本線品川〜金沢文庫である。なお、同区間下り特急は、神奈川新町が下りのみ8両までしか対応
していないため品川〜京急川崎だけの運転となる。京急川崎で切り離されて同駅から普通車に使用する事もあれば、
京急川崎から新町検車区のある神奈川新町まで連結するという、営業列車+回送列車と言う少し変わった組み合わせが
ある。

・京急線の種別 (けいきゅうせんのしゅべつ)

普通・エアポート急行・特急・快特・エアポート快特・Wingが存在している。また、品川〜泉岳寺は表示に限り快速なども
存在する。

京急は種別色には非常にこだわっていて、駅の表示の種別の下に英語で色を表記するほか、フルカラーLEDが実用化
されるまでLEDは導入しなかった。

・京急の種別幕 (けいきゅうのしゅべつまく)

事業用を除き全車両に設置されている。また、先頭車は前面にも全車両に設置されている。表示タイプには幕とLEDが
存在する。
幕は、ごく一部の車両を除き英字併記になっている。LEDは京急が種別色に非常にこだわってるため、フルカラーLEDしか
存在していない。

幕タイプ(表示に限る)には現在は主に800形向け、2000形向け、600形(8両編成)向け、それ以外の4タイプがあり、600形
向けが一番多く種別を収録している。次に多いのは順にそれ以外向け、2000形向け、800形向けである。
なお、以前の種別幕にはWing号運転時に使うために、「三崎口」「久里浜」が収録されていたが、エアポート急行登場に
よるコマ数不足のため、現在の幕には収録されていない。しかし、600形(8両編成)向けではコマ数を増やしているため、
「三崎口」「久里浜」も入れられないわけでは無かったと思われる。つまり、ここにこだわりは無かったものと思われる。

LEDは新1000形にしか存在していない。タイプは成田スカイアクセス向けとそれ以外向けがある。成田スカイアクセス
向けのLED表示は10次車〜にしか搭載しておらず、10次車〜以外はすべてそれ以外向けの表示になっている。どちらのタイプかは、10次車を知らなくても見分けることができる。なぜなら、10次車タイプのみ、文字と地の境界が消灯
され黒縁になっている。

幕車には対照表が貼り付けられているが、LED車は対照表は貼り付けられていない。但し、LED車のうち幕からLEDに
改造された車両や一部のLED車(1073編成など)には貼り付けられている。

・普通 (ふつう)

各駅に止まる列車。久里浜線京急久里浜〜三崎口を除き全区間で運行されている。種別表示としては「普通」を使用
しているが、案内放送の呼称では「普通」「普通列車」「普通車」のいずれかが使用されている。普通車の呼称が
あるのは関東では非常に珍しく、案内放送の呼称の他、一部駅の発車標(LED・反転フラップ式共に)でも表示されて
いる。また、それ以外の駅の表示でも多数使用されている(「この近く普通車6両編成先頭位置」など)。
英名はLOCALまたはFUTSU、種別カラーは表示上は黒であるが、英語表記ではグレーが用いられている。3色LED
での表示はオレンジ。列車種別表示灯の表示は「普」である。

最高速度は一部区間を除き95km/hとなっている。なお、大師線は一律60km/hである。

使用両数は4両・6両が基本だが、新逗子〜金沢文庫や空港線内では8両編成も若干存在する。以前は久里浜線
京急久里浜→堀ノ内の8両普通も存在したが、特急に昇格され消滅した。

充当される車両は全形式である。また、都営車も充当される。以前は京成や北総の車両も充当されていたが、急行への
昇格並びに泉岳寺までの延長運転などにより現在では消滅した。

列車番号末尾のアルファベットは基本的に無いが、前後にアルファベットが付与される運用がある場合にはその運用の
アルファベットがそのまま適用される。それらを踏まえて現在普通車に付与されるアルファベットは無表記・D・Hで
ある。なお、京急以外の車両は種別にかかわらずその事業者を表すアルファベット(事業者符号)を使用する。
ちなみに、アルファベット「C」が付与されていた時期もあった。

※この説明での充当される区間に泉岳寺〜品川は含まず。

・エアポート急行 (えあぽーときゅうこう)

優等列車の中では一番下位に位置する停車駅の多い種別。2010年5月16日のダイヤ改正で急行の改称(後述)により
登場した。横浜系統は今回加わったが、それ以外は変わりはない。
英名は(飛行機マーク)Expressまたは(飛行機マーク)KYUKO、種別カラーは青である。3色LEDでの表示は緑である。
略称はエア急。漢字表記では空港急行。列車種別表示灯の表示は「急」であり、急行時代から変わりない。

元々の名称は急行であったが、ほぼ全ての列車が羽田空港を発着しているため、空港列車を強くアピールするために
名称変更をした。なお、表示の際には飛行機マークと急行で表示されている。また、乗務員室内にある種別対照表では
空港急行と表記している。なお、ネットなどでは飛行機マークを
×」や「士」で表現している場合もある(×急行、士急行)。

空港線羽田空港〜横浜方面を結ぶ横浜系統(南エア急)と、空港線羽田空港〜都営線方面を結ぶ品川系統の2種類が
ある。
この2系統を直通するエアポート急行は存在しない。横浜方面運転区間は羽田空港〜新逗子である。

エアポート急行登場時は京急車を除き幕を装備していなかったため急行幕で代用していた。現在はエア急に充当される
全ての車両がエア急幕を装備している。なお、都営車の表示更新が一番遅かった。
なお、幕を装備していても急行幕で走っていることがある。

最高速度は横浜系統が110km/h、それ以外が一部区間を除き100km/hとなっている。

使用両数は8両が基本だが、横浜系統のみ6両編成も若干存在する(大部分は朝の神奈川新町→羽田空港の列車で
あり、それ以外の6両編成は羽田空港→金沢文庫が1本あるだけである。)。なお、8両編成には固定編成と4両+4両の
両タイプが充当される。

充当される車両は品川系統が800形・2000形を除く全形式と乗り入れてくる他者車両全形式である。横浜系統は800形
を除く全形式と都営車(※羽田空港→神奈川新町のみ)である。なお、羽田空港国際線ターミナル駅が開業するまでは
稀に6連のエア急に800形が充当されたことがある他、1000形が一度だけ充当されたことある。この2形式にはエア急
幕は装備されていないため急行幕で代用した。

列車番号末尾のアルファベットは基本的に横浜系統がD、品川系統がHであるが、神奈川新町始発などではHが付いて
いる運用もある。なお、京急以外の車両は種別にかかわらずその事業者を表すアルファベット(事業者符号)を使用する。

・特急 (とっきゅう)

朝夕にしか運転しない種別。運転区間は大師線を除く全線。以前は羽田空港〜京急川崎のみ昼間にも運転していた
英名はLimited ExpressまたはRed Limited ExpressまたはTOKKYU、種別カラーは赤である。3色LEDでの表示も
赤である。なお、前者のLimited Expressは快特も同じ英名であるため、後者2つの名称で快特と区別することもある。
列車種別表示灯の表示は「特」である。

最高速度は110km/hとなっている。

使用両数は8両・12両が基本だが、羽田空港→京急川崎のみ4両が存在する。12両運転の場合、上りは金沢文庫→
品川までである。下りの場合は京急川崎までとなっている。これは、神奈川新町が下りのみ8両までしか対応していない
ためである。なお京急川崎止まりとなる後ろ4両編成は、京急川崎で切り離して同駅から普通車に使用する事もあれば、
京急川崎から新町検車区のある神奈川新町まで連結するという、営業列車+回送列車と言う少し変わった組み合わせが
ある。
なお、以前は6両編成の特急も存在したが、現在は定期では消滅した。

充当される車両は800形を除く全形式と都営車である。

列車番号末尾のアルファベットは他社線直通運用がH、自社線内完結運用がC、平日朝に金沢文庫から快特になる
浦賀、久里浜線方面(または折り返しその運用に就く下り)からの特急がB、京急川崎で8両快特の後ろに連結される
羽田空港発の4両編成がDであるが、例外もある。なお、京急以外の車両は種別にかかわらずその事業者を表す
アルファベット(事業者符号)を使用する。

・快特 (かいとく)

乗車券のみで乗車できる種別の中で一番停車駅が少ない(※)、京急の代名詞とも言える主力種別である。運転区間は
堀ノ内〜浦賀を除く本線・空港線・久里浜線である。本線・久里浜線では日中は約10分毎に1本運行と、最上位の速達
種別としては他社と比べて多めで、快特停車駅の住人にっとては利便性が高い。なお、空港線内快特は朝夕にしか
運転しなく、代わりにエアポート快特が20分毎に1本走行している。
なお、“快特”と言うのは元々は“快速特急”の略称としていたが、後に略称が定着したこともあり1999年に“快特”が
正式名称となった。
英名はLimited ExpressまたはGreen Limited ExpressまたはKAITOKU、種別カラーは緑である。3色LEDでの
表示も緑である。なお、前者のLimited Expressは特急も同じ英名であるため、後者2つの名称で特急と区別することも
ある。列車種別表示灯の表示は「快」である。

※厳密にはエアポート快特が一番停車駅が少ないが、運転区間が羽田空港〜泉岳寺までの為、三崎口〜
泉岳寺が中心の快特とは比較しにくい。

最高速度は品川〜横浜が120km/h、それ以外が一部を除き110km/hとなっている。なお、120km/h運転区間でも
増圧ブレーキ非装備車で運転する場合は110km/hに抑えられる。

使用両数は8両・12両である。12両運転の場合、上下ともに運転区間は金沢文庫〜品川である。
なお、以前は6両編成の快特も存在したが、現在は消滅した。

充当される車両は800形を除く全形式と都営車、乗り入れてくる京成車全形式である。
なお、京成車の種別表示については2010年5月16日のダイヤ改正で京急線内での快特運用が壊滅的に減少したため、
それまで京急に合わせて“快特”としていた表示を、京成線内の正式名称である“快速特急”に変更した。そのため、
京急線内では約11年前に消滅した“快速特急”を京成車では表示し、京急線を運転している。

列車番号末尾のアルファベットは他社線直通運用がSH、自社線内完結運用がA、平日朝に浦賀・久里浜方面から来て
金沢文庫で特急から快特に代わるのものがBである。なお、SHについては時刻表ではHと表示される。なお、京急
以外の車両は種別にかかわらずその事業者を表すアルファベット(事業者符号)を使用する。

・京急Wing号 (けいきゅううぃんぐごう)

一番停車駅が少ない種別だが、乗車の際には着席整理券として200円が必要。平日夜の下りのみ設定されている。
運転区間は品川→三崎口で、11号まである内、1〜3号までが京急久里浜止まりとなる。これは、充当する2100形が
10編成しかなく車両数が足りなく、再び品川まで回送しWing号に入るためである。運転間隔が20分と本数が多いうえに
ほぼ必ず座れるため、またその座るために支払う料金が200円と手頃な価格の為、通勤客に非常に人気が高い。
そのため、満席にもなりやすい。なお、2100形には補助席があるがその分は販売数に数えられていない。しかし、その
補助席も使用することができるため空席は結構ある(中間車1両あたりに補助席が16席、先頭車1両あたりに12席で
1編成8両あたり合計120席の空席が存在することになる)。
停車駅は品川→上大岡まではノンストップで、それ以降は快特と同じ停車駅である。また、上大岡からは着席整理券は
必要なく乗車券のみで乗車できる。
英名はKeikyu Limited Express "Wing"、種別色は緑である。表示はWingの他にウィングやウイングが使用される。
なお、Wing号というのは愛称であり、正式種別名は快特である。
列車種別表示灯の表示は品川のみ「W」で、それ以外は「快」である。

大幅な遅延時にはWing号の運転を取りやめWing号に使用する車両を臨時快特として運転することもある。その場合は
もちろん着席整理券は必要ない。

最高速度は快特と同様、品川〜横浜が120km/h、それ以外が一部を除き110km/hとなっている。

券売機で200円を払い着席整理券を購入しなくても実際には乗車することができる。購入しない場合は乗車時に直接
200円を払うことになる。なお、これは満席や発車時間間際などで着席整理券を購入できない時にやることが望ましく、
それ以外の時は必ず券売機で着席整理券を購入すること。なお、発車間際の乗車時には着席の保証がなく、駅員に
よってはこのことを乗客に伝える場合もある。ちなみに、対応した号の切符で無くても実際には乗車させてくれる(2号の
切符買ったけど1号に乗れそうだから2号の切符で1号に乗車、1号で2号乗車は恐らく不可)。
つまりは、200円さえ払ってくれれば乗せてあげるよ、ということである。

利用客から苦情(200円払って帰ってるのにうるさい人が居てゆっくり帰れない、など)が来たため、現在では一部の
列車にて警備員が1往復巡回する。乗車列車は毎日一緒というわけでは無い模様?。

品川駅では他の運行列車の邪魔にならないよう、また在線時間を長く確保するために行き止まり式の3番線発となって
いる。臨時快特になった場合でも3番線発となる。なお、品川へ向かうWing号用車両は全て回送列車で、直接3番線に
入線する。なお、三崎口行列車の一部は同駅到着後、折り返し快特京急久里浜となる列車がある。

従来、Wing号は他の種別とは異なり種別幕に行先(三崎口or久里浜のみ)、行先幕に種別(Wing)を表示していたが、
種別幕にエア急追加によるコマ不足のため現在の幕は他の種別同様、種別は種別幕、行先は行先幕に表示となって
いる。なお、コマ不足になったのは種別幕だけなので、行先幕には現在もWingは収録されている。そのため、車庫など
では種別幕にWing、行先幕にもWingという表示を出していることもある。なお、Wingという表示は充当されない形式にも
入っていることがある。そのため、新1000形のLEDでもWingは出せる。こちらも従来は種別幕に行先、行先幕に種別と
なっていたが、現在はそれぞれ対応した欄に表示される。この光景が見れるのは車庫だけである。

使用車両は2100形8両編成である。

列車番号末尾のアルファベットはAである。

・エアポート快特 (えあぽーとかいとく)

羽田空港〜泉岳寺の区間で運転しており、同区間に限れば快特より停車駅が少ない。本来は都営線用として設定され、
以前は通常の快特の停車駅と変わるのは都営線内だけであった。そのため、下り列車については単に快特と案内されて
いた。しかし、2010年5月16日のダイヤ改正でエアポート快特が京急蒲田通過となったため従来は存在しなかった京急
線内完結のエアポート快特も登場し、案内の上下ともにエアポート快特になった。また、それまで快特で代用していた
スタフに付いている種別札も新たにエアポート快特が追加され、同時に他の種別の種別札も一新された。また、列車
種別表示灯も快特と共用していたが、停車駅が快特とは異なったためこちらもエアポート快特用の表示が追加された。
英名は(飛行機マーク)Limited Expressまたは(飛行機マーク)KAITOKU、種別カラーは緑である。3色LEDでの表示も
緑である。略称はエア快。漢字表記では空港快特。列車種別表示灯の表示は「エ」である。なお、京急線内での停車
駅が快特と同様だった頃は「快」であった。

表示の際には飛行機マークと快特で表示されている。また、乗務員室内にある種別対照表では空港快特と表記して
いる。なお、ネットなどでは飛行機マークを×や士で表現している場合もある(例:×快特、士快特)。なお、京急車の日英
交互LED表示の英語表示は、飛行機マークが最後に付いている。これは、文字数と配置の関係である。

エアポート快特は元々、羽田と成田両空港を乗り換えなしで結ぶ列車なので“エアポート(=空港)”が種別名に付いて
いるが、近年はダイヤ改正を行うごとに成田空港まで行く列車は減少した。しかし、成田スカイアクセス線の開通により
再び両空港を結ぶエアポート快特が復活した。ただし、現在では両空港を結ぶエアポートではなく単に羽田空港発着の
意味をあらわすエアポートになったため、およそ半数の列車は成田空港へは行かず、佐倉や高砂止まり、中には品川
止まりのエアポート快特などもある。

毎年1月3日の箱根駅伝開催時には空港線の踏切をランナーが通過するため、これを踏切で封鎖しないよう、当日の
該当踏切ランナー通過時間帯には羽田空港発着のエアポート快特(現在ではエアポート快特に変更された、当時の
快特を含む)が京急川崎発着に変更され運転していた。なお、同時間帯の空港線は線内折り返し普通車で対応し、
ランナー通過中は発車を見合わせていた。

最高速度は120km/hとなっている。

使用両数は8両編成だけである。基本は固定編成だが4両+4両の運転もある。

充当される車両は800形・2000形を除く全形式と都営車、乗り入れてくる京成車全形式である。

列車番号末尾のアルファベットは他社線直通運用がSH、自社線内完結運用がAである。なお、SHについては時刻表では
Hと表示される。なお、京急以外の車両は種別にかかわらずその事業者を表すアルファベット(事業者符号)を使用する。

・回送 (かいそう)

回送により停車駅は異なる。発車標では試運転・貸切も回送表示で一括している。車両の回送表示は、種別幕では
なく、行先幕に表示される。
英名はNot in service、種別色は特にないが、発車標では黄色が使用されている。なお、車両の表示は黒を使用して
いる。

最高速度は100km/hとなっている。

充当される車両は事業用車を含む全形式と都営車である。

列車番号末尾のアルファベットは基本的に無いが、前後に直接運用を含む場合などはその運用の運番とともにそのまま
適用される場合がある。なお、京急以外の車両は種別にかかわらずその事業者を表すアルファベット(事業者符号)を
使用する。

・試運転 (しうんてん)

試運転により停車駅は異なる。発車標では回送表示としている。車両の試運転表示は、種別幕ではなく、行先幕に表示
される。
英名はTest run、種別色は特にない。なお、車両の表示は黒を使用している。

最高速度は基本的に100km/hと思われるが、試運転内容によってはそれ以上もあるかも。

充当される車両は事業用車を含む全形式である。

列車番号末尾のアルファベットは無い。

・貸切 (かしきり)

京急で貸切が運行されることは滅多にない。貸切によって停車駅は異なる。発車標では回送表示としている。車両の
貸切表示は、種別幕ではなく、行先幕に表示される。
英名はChartered、種別色は特にない。なお、車両の表示は黒を使用している。

毎年5月下旬に行われる京急ファミリー鉄道フェスタの時の会場→京急久里浜までのお帰り臨時列車は貸切表示で
運転される。年1回だけであるが、唯一定期的に走る貸切である。なお、貸切だが会場で乗車券さえ買えばだれでも
乗車できる。運賃は京急久里浜までは入場券代130円、それ以外は京急久里浜からの運賃である。ICカードなどは一切
使用できず、乗車券の購入も現金のみである。
なお、2011年は節電の影響で運転されなかった。

最高速度は基本的に100km/hと思われる。

列車番号末尾のアルファベットはCが付けられることが多い。また運番は殆どの場合、99が使用される。

・急行 (きゅうこう)

2010年5月16日のダイヤ改正でエアポート急行に改称し、名称は消滅した。英名は種別などはエア急と変わりはない。
なお、近年は羽田空港〜泉岳寺のみの運行であったが、11年前までは現在のエアポート急行と同じように新逗子まで
運転していた。基本は新逗子〜京急川崎の運転だったが他社線直通運用もあり、北総の車両も充当されていた。なお、
この急行廃止の際、その区間の駅利用者の救済列車として普通車を増便した。また、急行廃止と同時に北総の乗り
入れも現在のような泉岳寺〜羽田空港に限定された。
なお、エア急登場時には他者車両の種別幕の更新が行われずに急行幕で代用していた。ちなみに、、エア急幕搭載
車でも急行幕で走っていることもある。列車種別表示灯の表示は「急」である。

最高速度は一部区間を除き100km/hであった。

以下の記述内容は、2010年5月16日のダイヤ改正まで運転されていた泉岳寺〜羽田空港についてのみである。

毎年1月3日の箱根駅伝開催時には空港線の踏切をランナーが通過するため、これを踏切で封鎖しないよう、当日の
該当踏切ランナー通過時間帯には羽田空港発着の急行が京急川崎発着に変更され運転していた。なお、同時間帯の
空港線は線内折り返し普通車で対応し、ランナー通過中は発車を見合わせていた。

充当されていた車両は2000形を除く1000形を含んだ全形式と乗り入れてくる都営車・京成車・北総車全形式である。
なお、急行末期の頃の1000形については所定800形のダイヤにごく稀に充当される程度であった。

列車番号末尾のアルファベットはHである。なお、京急以外の車両は種別にかかわらずその事業者を表すアルファベット
(事業者符号)を使用する。なお、大田区花火大会の六郷土手始発の臨時急行にはDが使用されたこともある。

・通勤快特 (つうきんかいとく)

現在は運行形態はそのままに、金沢文庫以南を特急、金沢文庫以北を快特と名称変更し、名称は消滅した。
現在、この“通勤快特”幕を搭載しているの車両は無いに等しい(800形805-2海側に残っている可能性あり)。
ちなみに、2ドア車両が通勤快特にも充当される。その時の列車はまさに痛勤快特といえる。

・行先 (いきさき)

京急線内で現在、通常ダイヤで存在する行先は、泉岳寺・品川・京急蒲田・京急川崎・神奈川新町・上大岡・金沢文庫
・金沢八景・堀ノ内・浦賀・羽田空港・小島新田・新逗子・京急久里浜・三浦海岸・三崎口である。終夜運転では横浜
行の他、収録されていない穴守稲荷行もある。

多数派の行先は泉岳寺・品川・京急川崎・神奈川新町・金沢文庫・浦賀・羽田空港・小島新田・新逗子・京急
久里浜・三崎口である。
逆に少数派の行先は京急蒲田・上大岡・金沢八景・堀ノ内・三浦海岸である。そのうち、上大岡行きは土休日
ダイヤの夜1日1本だけであり、運転本数は京急で一番少ない。

・行先幕 (いきさきまく)

事業用を除き全車両に設置されている。また、先頭車は前面にも全車両に設置されている。表示タイプには幕とLEDが
存在する。
幕タイプは、全車両が英字併記になっており、LEDタイプは前面を除き日本語と英語の交互表示となっている。前面は
日本語のみの表記である。

幕タイプには現在は主に自社線内車両(800形・2000形)向け、旧タイプ直通用車両向け、新タイプ直通用車両向けの
3タイプがある。ここで言う旧タイプとは[佐倉][成田空港方面佐倉]が入っていないタイプで、新タイプとは今挙げた両幕を
収録しているタイプである。2100形を除き直通用8両編成は新タイプになっているが、2100形や4両編成は新旧タイプが
混在している(※編成内では統一されている)。なお、現在の幕は全て太字だが、旧タイプは初期の細字タイプのものも
中間車にわずかながら残存している。

LEDは新1000形にしか存在していない。表示内容は幕タイプの新タイプ直通用車両向けと同じ。

幕車には対照表が貼り付けられているが、LED車は幕からLEDに改造した車両を除き対照表は貼り付けられていない。

・京急600形 (けいきゅう600がた)

京急600形は3代まであり、現在在籍しているのが3代目である。2代目は逗子池子第一運動公園にトップナンバー1両
だけが保存してある。1代目は現存していない。なお、初代の時に1500形まで京急の標準色として使用された赤い
車体に窓下に白の帯という塗装が登場した。
3代目は、都営地下鉄乗り入れ協定上、本来ならば600形という形式名では直通できないが、なぜだか直通している。
これは6000番台としたために、乗り入れできる。
1編成が青塗装のKEIKYU BLUE SKY TRAINとなっている。

・京急800形 (けいきゅう800がた)

京急800形は2代まであり、現在在籍しているのが2代目である。初代は後に初代1000形に編入された。
18m級車体では珍しい4扉を採用している。また、登場当時は他の会社では2灯式前照灯・両開き扉が主流でしたが、
この車両は1灯式前照灯・片開き扉を採用している。これは、当時の副社長の信条によるものである。
登場中期頃までの塗装は、現在の2100形のようなものだったが、後にこの塗装は優等列車塗装となり、増備途中から
現在の白帯塗装に変更され、それまでの車両も後に白帯塗装に変更された。
ニックネームはダルマである。ローレル賞を受賞した。

・京急1000形 (けいきゅう1000がた)

京急1000形は2代まであり、現在在籍しているのが2代目である。初代が在籍しているときに2代目が登場したため、
1000形という形式名は途切れていない。なお、初代と2代目が同時に在籍していたのは約8年間である。

京急旧1000形 (けいきゅうきゅう1000がた)

京急旧1000形とは、1959年に登場した初代1000形の通称である。京急ファンの間では旧1000形を1000形、
2代目1000形を新1000形(またはN1000形)と呼ぶことが今でも多い。
なお、発音を間違えると9000形になってしまうので注意。
旧1000形のうち最後まで在籍したのは1351編成の2両で、営業引退後は事業用車になり、専らクト2牽引用として
活躍していた。しかし、2011年3月末にクト2とともに除籍され、51年の歴史に幕を閉じた。お疲れ様。

京急新1000形 (けいきゅうしん1000がた)

京急新1000形とは、2002年に登場した2代目1000形の通称である。公式にも新1000形と呼ばれており、京急公式
サイトの車両紹介ページにも新1000形と記載されている(一か所だけ「最新の1000形」と記載されている)。
なお、N1000形と呼ばれることもあるが、公式ではない。
車体がアルミ製とステンレス製との2種類があり、公式でも「アルミ車」「ステンレス車」と分けられている。
登場より8年程経過したが現在でも製造が続けられており、その数は250両に迫る。
8両編成・4両編成の他、2011年度からは6両編成の製造が始まり、その数は今後、軽く300両を超えると思われる。
その勢力拡大の勢いはある意味、初代1000形と似ている。
アルミ車は現在は製造が終了しており、現在増備されているのはステンレス車の方である
8両編成は1000-1100番台、6両編成は1300番台、4両編成は1400番台を使用している。アルミ車・ステンレス車は
番号区分を一切行わず、通し番号で振られている。
制御装置は最初はシーメンスGTOで登場し、増備途中から同社IGBTに変更、さらにステンレス車には三菱IGBTと
東洋IGBTを採用し、新規製造列車のインバータだけでも4種類ある。また、シーメンスGTOで登場した車両のうち、
4両編成1本を東芝IGBTに換装し、その種類は5種類となった。

・京急1500形 (けいきゅう1500がた)

京急1500形は現在在籍しているのが初代である。界磁チョッパで登場した1500番台・1600番台とVVVFインバータ
(GTO)で登場した1700番台が存在する。近年はチョッパ車のVVVF化(IGBT)が進み、チョッパ車は数を減らしている。
界磁チョッパ・GTO・IGBTの制御装置全てが、三菱と東洋の両社を採用している。なお、1700番台の三菱は少数派で
ある。
全ての車両が電動車であり、中間付随車は1900形となっている。
なお、1900形は1500形の中の形式であり、通常は1900形も含めて1500形と呼ばれる。
京急の現有形式のうち、デハ・サハで番号が分かれているのはこの形式だけである。

・京急1900形 (けいきゅう1900がた)

京急1900形は現在在籍しているのが初代である。付随中間車のみが製造され、全ての車両が2両単位で1500形の
中間に組み込まれている。近年は、チョッパ車のVVVF化工事による電動車の付随化で数を増やしている。
なお、1900形は1500形の中の形式であり、通常は1900形も含めて1500形と呼ばれる。
京急の現有形式のうち、デハ・サハで番号が分かれているのはこの形式だけである。

・京急2000形 (けいきゅう2000がた)

京急2000形は現在在籍しているのが初代である。2ドア車の特急仕様で登場したが、後継車である2100形が登場し
3ドアに格下げされ、通勤仕様となった。また、登場時の塗装は現在の2100形のようなものだったが、後にこの
塗装は優等列車塗装となり、格下げ工事とともに現在の白帯塗装に改められた。
登場時は、特別料金不要の特急でありながら内装が好評で、鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞した。
なお、8両編成の一部の車両は老朽化が激しく、車体に亀裂のようなものや修復された跡が何か所もあったりする。

・京急2100形 (けいきゅう2100がた)

京急2100形は現在在籍しているのが初代である。2000形の後継車として登場した。特急型の車両であるが、用途は
通勤でもあり、なんとも微妙な位置の車両である。
2000形同様、特別料金不要の特急でありながら内装が好評である。内装の難点としては、座席の間隔が狭いこと
である。また、立客からは、車内は非常に狭いということで評判は悪い。まさに、天国と地獄である。
製造当時はシーメンスGTO、いわゆるドレミファインバータで登場したが、近年は東洋IGBTに換装されつつある。
1編成が青塗装のKEIKYU BLUE SKY TRAINとなっている。

・京急事業用車 (けいきゅうじぎょうようしゃ)

現在京急に在籍している事業用車は、デト11-12形・デト17-18形・クト1形である。デト17-18形は2編成存在している。
クト1形も以前は2両あったが、クト1は1000形の廃車回送と同時に久里浜まで廃車回送され、そのまま廃車された。
クト2も、デト15-16がチョッパ化工事終了次第、連結している1000形1351編成と同時に廃車かと思われる。

・浦賀サイドターン(通称:UST) (うらがさいどたーん{ゆーえすてぃ})

ダイヤが乱れた時に主に品川駅で起きる現象である。どんな現象かと言うと、品川駅3番線に入線している車両を、
下り線まで走行し、その下り線を逆走して1番線ホームに入線してくること。

・品川サイドターン(通称:SST) (しながわさいどたーん{えすえすてぃ})

主に堀ノ内駅で起きる現象である。番線などは違うが、USTと現象は同じ。横浜駅でも見ることができる。

2010年9月3日開設

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